歯周病
当院では専門スタッフ(日本歯周病学会専門医・認定歯科衛生士)による歯周病治療を行う歯周病治療室を併設しております。歯周病治療室では患者さまとの対話を大切にしながら、患者さまお一人お一人に合わせた歯周病治療を提案しています。
船洲会歯科診療所歯周病治療室長
日本歯周病学会指導医・専門医 新井 高
保険診療による歯周病治療
保険診療の流れに沿って、段階的に歯周病の治療を進めます。
歯周病が進行した場合には、基本的な治療が終了した後に歯周外科手術を行う場合もあります。
自費診療による歯周病治療
歯周病抗菌療法
保険治療では長くかかる歯周病の治療を、抗菌薬(※)を併用しながら最短4回の治療回数で行う治療法です。歯周病専門の歯科医師・歯科衛生士が治療を担当し、高い治療効果を得ることが期待できます。
※マクロライド系抗菌薬であるジスロマック(一般名:アジスロマイシン)という抗菌薬を使用します。服用には注意点がございますので、治療前に詳しくご説明いたします。
再生療法
歯の根と骨を繋いでいる歯根膜や歯を支えている歯槽骨など、失われた歯周組織を手術により再生させる方法です。その際、歯周組織を再生させるエムドゲインゲル(※)と言う薬剤を使用します。
※エムドゲインゲルは、歯が生えてくる時に重要な働きを担っているタンパク質を主成分とする薬剤で、世界40ヵ国以上で20年以上の間、使用されている実績があります。また、今までのところエムドゲインゲルによる副作用の報告はありません。
口臭測定
歯周病とも関連の深い、口臭の原因について科学的な分析ができます。
設備について
当院は日本歯周病学会研修施設に認定されました
日本歯周病学会研修施設とは、歯周病学の臨床的経験を通して高度な歯周病治療を行うために必要な基本的知識と臨床技術を有する歯科医師(専門医・認定医)を育成するとともに、歯周病学の発展及び向上を図り、もって、国民の健康の増進に貢献することを目的とする施設です。
歯周病についてのQ&A
歯周病の原因は、歯に付着するプラークと呼ばれるもので、日々、その原因が蓄積されるので歯が生えた時点から注意する必要があります。
個人差はありますが、普通の歯ブラシだけでは磨ききれない場所は出てきます。特に、歯と歯の間には歯間ブラシやデンタルフロスといった、補助的な道具が必要になります。
炎症を引かせる薬効成分などが入っているものもありますが、基本的には歯磨剤の成分はどれも同じようなものです。一番大事なのは、どの歯磨剤を使うかではなく、いかに磨き残しを少なくして、プラークを除去できるかです。
万人に適した歯ブラシというものはありません。歯磨きの方法と同様で、個々の患者さんの歯の並びや大きさ、歯肉の状態などにより、どのような大きさ、硬さの歯ブラシが適しているかは変わってきますので、歯科医師、歯科衛生士にご相談ください。
うがい薬だけでプラークの除去はできませんが、殺菌作用のあるものが多く、うがいによる自浄効果が期待できます。ブラッシングをきちんと行った上での補助的なものとお考えください。